房総エッセイ

雪の日は灯油ストーブクッキングが楽しい

雪の日の自宅おこもりは灯油ストーブクッキングが楽しい! 料理

温暖な房総地域も雪景色

北から強い寒気団がやってきて、今日は温暖なこの土地にも朝から雪が舞い始め、夕方には辺り一面雪化粧となった。
こんな日は家に籠もるに限るが、我が家は築48年の古屋だから断熱機能はさほど高くない。
しかし、意外にも小さな灯油ストーブ1つで、中は結構あたたまる。
 
1階の廊下にストーブを置き、定期的に換気をしながら一日中火を灯し続けるのだ。この時、あたためたい部屋のドアをすべて開けっぱなしにしておくのがポイント。廊下、各部屋を通りながら、次第にあたたかい空気は2階の仕事部屋にも到達し、家全体がほんわりと優しい暖かさに包まれる。
 
近年人気の「一空間を広くして冷暖房効率UP住宅」の仕組みと、結構似ているかもしれない。

灯油ストーブでの調理

さて、灯油ストーブの楽しみ方の1つに「上に何を置くか」というものがある。餅を焼いたり、煮込み料理の鍋を置いたり、何もないときはヤカンでお湯を沸かすのが定番だ。
本日は長丁場なので、煮込みが望ましいところではあるが。
 
「おっと!忘れていました。」
 
冷蔵庫の中の小さなタッパー。中には2日前に筑前煮を作ったときの、出汁取りあとの昆布が入っている。最近はほんの数日前のことも、記憶からすっかり抜け落ちることが多くて困る。あやうく悪くしてしまうところだった。
 
昆布+水+酒の鍋
昆布+水+酒の鍋をストーブの上に
こうして本日の料理は昆布の佃煮と決まり、鍋に昆布と水、ちょっと良いお酒を加えて、ストーブの上に置く。今回の「ちょっと良いお酒」は、年始に鴨川市の清澄寺でいただいた、亀田酒造製の御法水である。
 

ストーブの上はガス台調理より火力が弱いため、煮える音も優しい。
「本当にクツクツって聞こえるんだよなァ」と、火にあたりながらしばらく聴き入ってしまう。
窓から見えるのは、白い牡丹雪が舞い降りる景色。房総でこのような「ザ・冬時間」を過ごせるのは、むしろラッキーと言えるのでは?
そんな気すらしてしまう。

灯油ストーブ調理、もう一つの楽しみ

2階の仕事部屋に戻り作業をしていると、ふんわりと酒の香りが届いた。思わず目を閉じ、鼻をヒクヒクさせてしまう。
鍋という加湿器から発せられる、酒アロマ。これを楽しみたいがために「ちょっと良いお酒」を使うのが好きなのだ。
時間を追うごとに昆布が美味しく、柔らかくなっていくのを感じる。マズいな、またしばらく幸せな食生活が続いてしまうぞ。
 
昆布の佃煮
味付けして完成!
2時間ほど煮込まれた昆布はすっかり柔らかくなり、最後に醤油、水飴で味付けをする。仕上げに煮干粉末を加えるのが、私好み。昆布とかたくちいわしのダブル旨み成分で、まさに「ご飯がススムくん」のおかずが完成だ。
 
昆布の佃煮、筑前煮、フグ雑炊
昆布出汁で作った筑前煮も一緒に
昆布の佃煮は、ホカホカの雑炊にもよく合う。
夜になっても相変わらずよく働いてくれるストーブを隣に、美味しい夕食をいただきましたとさ。
 
本日も、めでたしめでたし。

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